今のシーズン星座《魚座》について

誰もが生まれたときに12星座のエネルギーを体に宿します。

そのため太陽星座や月星座が示す星座だけに限らず、誰の中にも12の星座の性質があります。星座のシーズンに合わせて、あなたの中にあるさまざまな「私」にチューニングしていくコラム。

 

現在の魚座シーズン(今年は2/18〜3/20)は、あなたの中の魚座が活発になるとき。

今回は魚座にまつわるお話です。



【魚座とゆるしと夢】

12星座の最後の魚座は、感情を象徴する水の星座です。

西洋占星術における1年を締めくくる魚座シーズンは、心の大掃除のようなシーズン。

2月“February”もラテン語で祓いや清めを意味する“Februm”に由来しており、古代より新たな収穫の季節に備えた地球の浄化の時期とされています。

 

流す力や溶かす力が高まるときは、張り詰めて頑張ってきた人ほど脱力を感じるかもしれません。

ゆるみ、ゆるすことも魚座シーズンのテーマ。

自然に触れたり、一人で過ごしたり、体もたっぷり癒したり、この1年間さまざまことを経験してきたあなたの心身を「おつかれさま〜」と優しく労って。

 

また、相手の許せないところは、自分自身に許していないところだったりします。

自分を許して、許せない自分も許して、緩んでいきましょう。

最近はいつ泣きましたか?

涙は心の汗。映画を観るなどしてその汗を流してあげることも、ひとつの緩みですよね。

 

 

 

目に見えない世界を象徴する魚座は、夢や潜在意識と関わりがあります。

 

眠っているときに見る夢は、覚えているか覚えていないかの違いがあるだけで、みんな見ているようです。

夢を見ることで記憶や感情の処理を行っているといいますが、それを言い換えると、私たちは毎日寝ることで心が掃除されるようになっている、ということでもあります。

寝る前の情報は夢に大きく影響するので、入眠前の過ごし方によって夢の癒し力の発揮度合いも変わってきそうですね。

 

心理的または生理的な理由で見る夢は、自分を知る手掛かりにもなります。

夢の中で感じたことや思ったことは、今の心の状態や気になっていること。

また、例えば現実は冬なのにプールに入っている夢をみた場合、体が冷えていることの表れなんだとか。

夢は心身からのメッセージでもあるのです。

 

そして夢の中に出てくる「知らない人」は、覚えてないだけで実はこれまでの人生のどこかのタイミングで一度会ったことがある人だそう。

私たちは道端でただすれ違っただけの人にも何かしら感じるものがあり、その印象が潜在意識に溜まっていて、あるとき夢の中にその象徴として人物が現れる…

無意識の世界は、壮大で深い海のように未知なるものですね!

 

奇才の画家サルバドール・ダリは、無意識を描くためにキャンバスの前で居眠りをしながら、夢の中で見た光景を思い出して作品を生み出していたことでも知られています。

ダリは美を象徴する牡牛座の生まれですが、魚座の力も存分に発揮して自身の芸術表現に落とし込んでいたのです。

その中でダリは理性で考えた未来よりも、潜在意識におけるイメージの予言力の高さも認識したそうです。

 

「人が想像できることは人が必ず実現できる」という言葉がありますが、夢と現実の境界線が溶け合う魚座シーズンは、誰もが想像や空想、夢見る力が増すとき。

高まる妄想力は、「こんなことが起こるかもしれない…」より「こうだったらいいなぁ~!」の方向へ。

未来への夢やビジョンも、どこまでも自由に描いていけるときなのかもしれません。

想像する自分をどんどん許して、リミッターを外してイメージしちゃってください。

それは次のシーズンから始まる新たな1年の栄養になるのだと思います。

 

 

 

3月20日の春分からは牡羊座シーズンとなり、私たちの魂は太陽と共に、ここからまた1年の12星座を巡る旅が始まります。

魚座で魂の海に戻り、牡羊座はそこから飛び出すように生まれる。

次回は生命力に満ちた牡羊座のお話です。