〖双子座シーズン:水星のコラム〗

太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星。太陽系の天体たちは、12星座をそれぞれのペースで巡ります。

天体にはそれぞれの働きがあり、12星座と同じように私たちと呼応しています。また、各星座には守護星として天体が結びつけられています。シーズン星座の守護星をピックアップして、あなたの中にあるさまざまな「私」にチューニングしていくコラム。

5月21日から双子座のシーズンが始まりました。今回はその双子座を守護する「水星」にまつわるお話です。



水星逆行という時間



占星術にあまり詳しくない人でも、「水星逆行って聞いたことある!」という人は多いかもしれません。

通信トラブルや遅延、予定変更や勘違いが起こりやすく“気を付ける時期”として知られる水星逆行ですが、本当にそれだけなのでしょうか??


そもそも逆行とは、惑星が本当に逆方向に動いているわけではなく、地球から見たときに“逆向きに進んでいるように見える”現象のこと。水星だけでなく、太陽と月以外の惑星たちは全て逆行します。実際には、太陽系の惑星たちはそれぞれのペースで同じ方向へ進み続けています。電車や車に乗っているとき、隣を走る車が後ろへ下がっていくように見えることがありますよね、あれと同じような現象です。


大きな全体の流れの中では、進んでいる。でも、自分のいる位置から見ると戻っているように見える。それが逆行のしくみです。



知性を司る水星は、思考・コミュニケーション・情報・移動などを象徴します。その水星は、1年に約3回、3週間ほど逆行します。

勢いよく前進するのではなく、一旦戻って考え直すような時期は、やり直し、振り返り、再確認など、内省への流れが強まります。急に物事への確信が持てなくなったりしますが、そのある種の“錯覚”をきっかけに、「これはこういうものだ」という考え方を再定義するタイミングなのです。


たとえば、Tシャツを前後逆に着ている人が目の前に表れたら、ちょっと気になりますよね。そこで「服は前後正しく着るもの」という当たり前を、改めて意識してみます。そこから「あれ、逆でもいいのかもしれないな。」とか、「いやいや、やっぱりちゃんと前は前にして着るものだ。」など、自分の中で一度考えて、自分で定義付けるのです。逆だからこそ「本当にそのルールは必要?」「普通って何だっけ?」と考えるきっかけになる。少し強引な例かもしれませんが、水星逆行にはそんな働きがあるように思います。

 


“惑星”という言葉も、地球から見ると進んだり戻ったり、惑うように見えることから名づけられました。宇宙には一切の迷いはありませんが、地球に生きる私たち人間は、迷います。遠回りしたり、戻ったり、立ち止まったりする。だからこそ、自分なりの答えを見つけられるのかもしれません。無駄や寄り道があるからこそ、人生は楽しい。水星逆行は、そんな迷いを否定する時間ではなく、むしろ安心して迷うための時間なのかもしれませんね。



本来の流れへの調整が入る期間は、主観では「上手くいかないなぁ」ということも、全体性の中では上手くいっているのです。だからこそ、その状況に慌てたり逆らったりせずに身を任せると、面白い展開や素敵なギフトが待っているはず。





今年の水星逆行はあと2回あり、6月30日から7月24日は蟹座にて、10月24日から11月14日の期間は蠍座から天秤座にかけて起こります。どちらも水の星座が関わるため、「感情をちゃんと言葉にすること」も大きなテーマとなりそうです。


 

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次回のコラムは蟹座シーズンが始まる夏至の日、6月21日に更新。蟹座を守護する「月」のお話です。お楽しみに~!