〖獅子座シーズン:太陽のコラム〗

 

太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星。太陽系の天体たちは、12星座をそれぞれのペースで巡ります。天体にはそれぞれの働きがあり、12星座と同じように私たちと呼応しています。また、各星座には守護星として天体が結びつけられています。シーズン星座の守護星をピックアップして、あなたの中にあるさまざまな「私」にチューニングしていくコラム。
7月23日から獅子座シーズンが始まりました。今回はその獅子座を守護する「太陽」にまつわるお話です。



日食と月食 〜太陽と月と地球が織りなす宇宙の呼吸〜




太陽は、太陽系の中心で自ら光を放つ唯一の恒星です。地球をはじめとする惑星たちは、その光を受けて輝いています。占星術で太陽は、自我・意志・創造性・自己表現・社会で輝く力などを象徴します。前回の蟹座シーズンでは「月」についてお伝えしましたが、太陽と月は古来より陰と陽の象徴として語られてきました。太陽は父。月は母。そして、その間で育まれる地球は子ども。この3つの天体は、まるで家族のような三位一体の関係を築いています。毎月訪れる新月と満月は、この3天体がおおよそ一直線に並ぶタイミングです。ただし月の軌道の傾きによって、多くの場合は少し高さがずれています。一直線に並び、なおかつ高さまでぴったり重なったとき、それが半年に一度ほど訪れる日食と月食です。通常の新月・満月が約1か月のサイクルを象徴するのに対し、日食や月食は半年、あるいはそれ以上続く大きな転換点になると考えられています。日食は新月のときに、地球-月-太陽と並び、月が太陽を覆い隠す現象です。月(無意識)が太陽(自我や意志)を飲み込む。それは社会的な役割の変化、環境のリセットや人生の方向転換など、外側に現れる変化として意味づけられてきました。一方で月食は満月のときに、月-地球-太陽と並び、太陽の光が地球で遮られ、その影が月に落ちる現象です。地球の影が、月という鏡に写る。それは隠されたものの表面化、内面的な完了や許しとして考えられ、月食は心の一区切りを知らせる節目でもあります。日食には、太陽の一部だけが欠ける部分日食、リング状に輝く金環日食、そして太陽が完全に隠れる皆既日食があります。昼間にもかかわらず空が暗くなり、やがて再び光が戻るその光景は、古代の人々にとって恐ろしくもあり、ドラマティックで神秘に満ちた出来事だったことでしょう。日本神話には、太陽神・天照大御神が岩戸に隠れ、世界が暗闇に包まれたという「天の岩戸伝説」があります。これはまるで皆既日食を描いた神話のようにも感じられます。また古代では、日食は王や国家の運命と結び付けられることが多く、政権交代や大きな社会変化の前触れとして恐れられていました。占星術が王族だけの知識だった時代には、民衆を統率するために意図的に日食が利用されたともいわれています。神秘学では、日食と月食は宇宙の呼吸であり、地球のエネルギーを循環させる「弁」のような役割を持つと考えられています。日食のときには地球側から古くなったエネルギーを吐き出し、月食では新しい宇宙のエネルギーを吸い込む。そのように太陽と月と共に大きな呼吸を繰り返しながら、地球は常に進化し成長し続けることが出来るのだと。アニメ『美少女戦士セーラームーン』でも、いつもは新月の闇に閉じ込められているデッドムーン・サーカス団が、日食の隙をついて地球へ侵入します。フィクションではありますが、「食」は普段閉じている境界が一時的に開く特別なタイミングとして描かれています。また、「先行日食」「先行月食」という興味深い考え方もあります。私たちは生まれるの直前に起こった日食や月食、その強力な宇宙の力を「魂の刻印」として浴びて生まれてくるそうです。そのためこれは、生まれる前に決意してきたことを表すとされており、これは出生ホロスコープのドラゴンヘッドやドラゴンテイルとも深く関係するテーマです。そんな日食と月食は、この8月にやってきます。8月13日には獅子座で皆既日食。8月28日には魚座で部分月食。どちらも日本では観測できませんが、特に皆既日食はヨーロッパでは27年ぶりとなり、大きな注目を集めそうです。獅子座の日食は、自分らしい輝きや創造性、新しい自己表現の始まりを後押しします。魚座の月食は、不要な思い込みを手放すタイミングとして活用できそうです。太陽と月、そして地球が織りなす壮大な宇宙の呼吸に耳を澄ませながら、あなた自身の新しいサイクルを迎えてくださいね。
 

 

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次回のコラムは乙女座シーズンが始まる8月23日に更新。どうぞお楽しみに!!