今のシーズン星座《天秤座》について

誰もが生まれたときに12星座のエネルギーを体に宿します。
そのため太陽星座や月星座が示す星座だけに限らず、誰の中にも12の星座の性質があります。
星座のシーズンに合わせて、あなたの中にあるさまざまな「私」にチューニングしていくコラム。
現在の天秤座シーズン(今年は9/23~10/22)は、あなたの中の天秤座が活発になるとき。
今回は天秤座にまつわるお話です。
シンパシーとアンティパシー、香りで巡る天秤座シーズン。
As above so below(上にあるがごとく、また下もしかり)。
占星術は「万物照応の法則」で成り立っていて、惑星のエネルギーと植物から抽出された精油も結びついていると考えられています。
アロマ×占星術といえば、天秤座生まれの歴史的人物ニコラス・カルペパーの名を外すことはできません。
ハーブや占星術に興味がある方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
1616年10月18日に生まれたカルペパーは、薬草学者であり医師、そして占星術師でもありました。
当時は医療と天文学(占星術)が切り離せない学問であり、彼は薬草の知識を活かして占星医療を民衆に広め、その大きな影響は現代のハーブ療法やアロマテラピーの源流となっています。
カルペパーが薬草を処方する際に用いたのは、「シンパシー」と「アンティパシー」いう二つの考え方です。
シンパシーとは、不調の原因となる性質に似ている性質のもので治す同種療法のこと。
アンティパシーとは、反対の性質をもつもので調整する対抗療法です。
天秤座は「愛と美」「心地よさ」「喜び」を司る金星を守護星にもちます。
調和力や美意識の高さは金星のエネルギーがもたらすものです。
金星に対応する精油はゼラニウム、ローズ、イランイラン、パルマローザなど。
甘く、しっとりとした香りが多く、花や曲線を思わせるイメージがあります。
金星とアンティパシーな関係にあるのは火星です。
火星の精油はローズマリー、クローブ、ブラックペッパー、ジンジャー、松など。
ピリリと刺激のあるもので、植物の姿もシャープなものが目立ちます。
例えば、火星の熱が過剰になって炎症が起きているときに、鎮静作用をもつ金星の精油を用いるのはアンティパシーのアプローチです。
ホルモンバランスの乱れをゼラニウムで整えるのはシンパシー。喜びの感覚にチューニングしたいときや芸術的感性を高めたいときに金星の香りを取り入れるのもシンパシー的な使い方といえます。
香りは不調を整えるだけでなく、自分自身と調和して生きるための心強い味方。
意図的に香りを取り入れることって楽しいですし、日々もより鮮やかに感じられますよね。
火星は金星の優しさや安らぎに惹かれて愛を思い出し、金星は火星の情熱や行動力に刺激を受けて停滞から抜け出します。
誰の中にもある金星(女性性)と火星(男性性)が手を取り合うとき、人間関係にも調和や豊かさが生まれます。それを香りは大いにサポートしてくれるはず。
現在の天秤座シーズンは金星の香りがシンパシーなので、天秤座や同じく金星を守護星に持つ牡牛座のフレグランスは、あなたの心に自然に寄り添います。
一方で火星の香り、そして火星を守護に持つ牡羊座のフレグランスはアンティパシーとしてバランスを支えます。
「私とあなたのバランス」がテーマとなるこの時期は、調和力や社交性、客観性が高まります。
けれども、その分だけ他人に合わせすぎて自分を後回しにしてしまうこともあるかもしれません。
ひとりひとりが主体的に生きるからこそ、お互いを尊重し合う調和は自然と生まれるもの。
牡羊座の「私そのもの」というエネルギーは、あなたの情熱や意志を際立たせ、この天秤座シーズンをアンティパシー的に後押ししてくれるでしょう。
また、あなた自身の星の配置でも香りの組み合わせを楽しめます。
太陽星座や月星座の香りはシンパシー的に、そしてその星座から数えて6番目の星座の香りはアンティパシー的に働きます。
この天秤座シーズン、あなたはどんな風に香りとお付き合いしますか?
このシーズンにおすすめ《天秤座》のI fragrance
あなたの中の乙女座にチューニングするメッセージ付き

今回のコラムで12星座を一巡りしました。
次回からは新たなテーマでお届けしていきます。
どうぞお楽しみに!